従来は日本的で重厚感のあるデザインが主流でしたが、近年では洋風インテリアのリビングルームなどに置いても違和感が無いような、むしろ室内の雰囲気を品良く高めるデザインのモダン仏壇の人気が上昇しています。かつて主流だった伝統的な意匠の製品は、重厚感のある厳粛な供養の場としての雰囲気を仏間全体にもたらしていました。しかしながら、現代では仏間どころか和室すら無いという住宅が増えてきています。そういった側面があって、建て替えや引越しを機に古い仏壇からモダンタイプの製品へと買い替えるケースも見られるようになりました。
自宅での供養の重要性が増したお墓事情
新たに仏壇を購入する人にとっては、従来の製品は高価であると感じることが多い傾向にあります。その点においても、リーズナブルな製品が多いモダン仏壇は、スタイリッシュな雰囲気の仏具セットも多く登場し、インターネット通販で多くの製品の中から比較検討して購入しやすい側面もあり、通販で選ぶ楽しさも手伝って購入する人を増やしています。
従来の伝統的な仏壇からモダンタイプのコンパクトな製品に買い替える人が増えた一方で、新たに自宅に仏壇を置くことを考える人も急増しています。その背景には近年広く浸透してきた個別のお墓を持たないという考え方があるのです。
くつろぎの空間で日常に浸透する供養
近年いっそう人気を高めているモダン仏壇は、リビングルーム等に置かれている他の洋風家具との相性が非常に良い製品が多くなっています。洋風なチェストの上などに置いても違和感のないシンプルなデザインとなっておりインテリアへの強い拘りを持つ方も納得できる製品となっています。
使われている材料もホワイトオークやメープルなどの明るい色合いの製品が好まれています。伝統的な製品が持っていた重厚感からは一変、軽やかで温かみを感じさせるものが主流となってきているのです。モダン仏壇に似合う仏具セットも登場しています。華やかでおしゃれな上品さを持つものが目立つようになり、家族がくつろぐリビングルームで毎日目にする上でも、心が晴れやかになるようなデザインや色合いの製品も少なくありません。
供養のあり方が現代のライフスタイルに合わせて進化したといった側面もあり、今後もこの傾向が続き、さらに多くの人を魅了する製品が登場することで自然な供養が日常に浸透して行くことが考えられます。
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